低用量ピルのことをご存知ですか

ピルを長く飲んでいると、乳がんになるというお話を聞いたことはありませんか。
私も昔その話を聞いたことがありますが、今はそれがまったく関係ないものだということがわかっているそうです。
自然なものではないピルを飲むのは不安かもしれませんが、もし病気になったらどうしようかと不安に思うことはないということが徐々にわかってきました。

研究が進んだことで、本当はどうなのかがどんどんわかってきています。
昔の常識が今の非常識になっていることはよくあることです。

昔のイメージで判断したとしたら、大きな間違いを起こしてしまうことになるでしょう。

ピルは子宮がんとの関連でも話されることがかつてありましたが、子宮頚がんはヒトパピローマウイルスの感染が原因であり、元からピルとの関係はなかったのです。
ピルを飲んでいると、血栓ができやすくなるという話を聞かれたことがあるかもしれません。
白人では多い血栓症ですが、日本人がピルを飲んでも血栓症が多くなるということはないそうです。
そのため、2006年までは煩雑な検査を受けなければ処方されなかったものが、今では血圧測定と問診を受ければいいだけと非常に簡略化されています。
子宮筋腫の患者には処方してはいけないとされていたものが、今では低用量であれば処方されることも多くなりました。
このように、ピルを取り巻く常識はどんどんと変化しているのです。

ですから、ピルをずっと飲んでいるからといって、病気の心配をする必要はありません。
定期検診を受けることは大切ですが、ピルを飲んでいるからといって特にこの病気が危ないということはないのです。
ピルに対する安心感が出てきたことで、低用量ピルを活用する方も増えています。

特に、多く処方されているのがトリキュラーという低用量ピルです。
なんとフランスでは、成人女性の50%以上が低用量ピルを服用したことがあるといいます。
生理をコントロールすることで、生理の悩みから解放され、女性が思いっ切り活動できるようになったとその貢献度が認められているのです。
フランスで女性がこれほど社会進出できた背景には、低用量ピルの活用があげられています。

ところが、日本の成人女性での普及率は、なんと3%だというのですから残念で仕方ありません。
血栓症を気にしなければならないフランス女性の普及率がこれほど高いのに、血栓症を気にしなくてもよい日本女性の普及率がこれほど低いのは、先に書いた誤ったイメージによるところが大きいのではないでしょうか。
しかし、日本の女性の社会進出によって、トリキュラーなどの低用量ピルを利用する日本女性が増えるのではないかと言われています。
普及率50%は多すぎるとしても、30%にまでは上昇するのではないかという試算もあるのです。
これから、トリキュラーを利用したいという日本女性が、どんどん増えていくには低用量ピルの正しい知識がもっと広まることが必要なのではないでしょうか。